留守番中の暑さと寒さ、出かける前に確かめたいこと
朝の部屋がまだ涼しいと、エアコンを切ったまま出かけたくなるものです。けれど窓を閉めきった部屋は、昼に向けて少しずつ熱をためていきます。
室内でも、風通しがよくないと熱がこもり、車内と同様に温度が急激に上がってしまうことがあります。留守番中の犬や猫は、暑くなっても窓を開けられず、部屋の外にも出られません。玄関で靴をはく前の数分が、帰るまでの数時間を左右します。
エアコンは、帰るまで動き続ける?
夏の留守番は、エアコンをつけておくのが前提です。そのうえで、エアコンが自動で切れるタイマー設定になっていないか、出かける前に確かめてください。前の晩に使ったおやすみタイマーや、決まった時刻に止まる設定が残っていると、いちばん暑い時間に冷房が止まってしまいます。出かける日の予報で気温を見てから設定を決めると、朝の体感にまどわされずにすむはずです。
老犬や肥満犬、子犬、病気にかかっている犬、鼻の短い犬種、寒い地方が原産の犬は特に暑さに弱く、必ずエアコンをつけて留守番させるよう呼びかけられています。
猫と暮らしているなら、リモコンの置き場所も見直しどころ。留守中に猫がリモコンでエアコンを切ったり、設定温度を変えたりしてしまうことがあります。リモコンは、猫が触れない引き出しや戸棚の中へしまっておきましょう。
暑くなったら、自分で場所を変えられる?
温度を整えたら、次は逃げ場です。室内でも温度と湿度を管理したうえで、ペットが自ら快適な場所へ移動できる環境を整えることが必要だとされています。エアコンが同じように動いていても、日が差しこむ窓辺と部屋の奥では、過ごしやすさが違ってきます。
出かける前に、部屋を見回して次のところを確かめます。
- エアコンのある部屋のドアが、風で閉まって閉じこめられることはないか
- 日の当たらない場所に、寝そべれるだけの空きがあるか
- 猫がよく登る棚の上やタワーが、直射日光の当たる窓のそばになっていないか
- ケージやサークルで留守番させるなら、その置き場所が日なたや窓際でないか
ケージの中にいると、暑くなっても自分では場所を変えられません。ケージで過ごさせる日は、置き場所そのものが涼しいかどうかを先に見ておくと安心です。
水は、どこにいくつ置く?
涼しい場所に、何か所か。これが基本の置き方です。涼しい場所に飲み水を置く、1か所だけでなく何か所かに置くなど、水の置き場所に注意するよう案内されています。ひとつの器をひっくり返しても、別の場所に水が残っていれば、帰るまで飲めなくなる心配が減らせます。
器を前足でかいたり鼻で押したりしがちな犬には、重さのある器や、置き場所に固定できる器が向いています。猫には、よく過ごす部屋の中に、いくつかに分けて置いておくとよいでしょう。どちらも、日が差しこむ窓辺は避けて置いてください。
窓とコンセントは、出る前にひと回り
カーテンも、暑さを防ぐ道具のひとつです。室内で飼っている場合は、風通しに気をつけ、留守中はカーテンを閉め、エアコンをつけるなどして室温が上がらないように心がけるよう勧められています。
もうひとつ見ておきたいのが、電気製品です。2013年度から2022年度までの10年間にNITE(製品評価技術基盤機構)へ通知された製品事故の情報では、ペットによる事故61件のうち約9割にあたる54件が火災に至っています。暑さや寒さの対策と同じ流れで、コンセントまわりも確かめておきましょう。
- 使わない電気製品はプラグを抜き、ペットの行動範囲の外にしまったか
- 充電中の機器やコードを、犬の届く床の上に出したままにしていないか
- ペットが好んで排尿する場所の近くに、電気製品や配線器具を置いていないか(猫は高い位置にある製品にも飛び乗れるので、棚の上も含めて)
コンセントの確認は、夏も冬も変わりません。冬は暖房器具が加わるぶん、見るところが少し増えます。
冬の留守番、暖房はどれを残す?
冬に迷うのは、どの暖房をつけたまま出かけるかです。ストーブやヒーター、電気こたつ、ホットカーペットなど人間用の暖房器具の多くは、やけどの危険が高く、留守中は使わないほうがよいとされています。外出前に部屋をなるべく暖めておき、出かけるときに切って、電源コードも抜いておきましょう。
暖房器具に気をつけたいのは、猫だけではありません。犬1匹と猫6匹を室内で飼っていた家では、ペットが触れた電気ストーブが床に倒れ、近くの枕にヒーター面が触れて燃えたと推定される事例があります。暖房器具のまわりに、燃えやすい物を置いたまま出かけないようにしてください。
猫の場合は、暖かさを一か所にまとめない工夫も役立ちます。生活スペースの中にあたたかい場所と涼しい場所をつくっておくと、猫は自分で快適な温度を探して移動できます。毛布を入れた箱をひとつ置くなど、電源を使わない暖かい場所を足しておくのもひとつの方法です。犬の冬の室温をどう設定するか迷うときは、かかりつけの動物病院に相談してみてください。
今夜のうちに、エアコンのリモコンでタイマーの設定を一度開いてみてください。切タイマーや決まった時刻に止まる設定が入っていないかを確かめ、ついでに使っていない充電器のプラグを一本抜いておく。明日の朝、玄関で確かめることがひとつ減ります。
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